外壁と周辺環境との調和

外壁は、周辺環境との調和が大切です。外壁がつらなって、街並がつくられます。隣接する家の外壁に無理にあわせる必要はありませんが、街並全体の雰囲気を壊さない外壁にすることが大切です。街並は、その地域の文化や歴史に根ざしたものであり、外壁によってそうした文化や歴史を表現することもあります。白壁の街並がある地域や、レンガ造りの歴史的建造物があるからといって白壁やレンガ色の外壁にする必要はありませんが、そうした街並の雰囲気を壊さないデザインや色にすることが大切です。

外壁とひとことでいっても、すべて一様にする必要はありません。玄関まわりの外壁と全体の外壁の色が違っても構わないのです。どの部分で個性を打ち出すのか、冷静に考えていく必要があります。最近では、部分的に石造りの雰囲気を醸し出すこともあれば、ウッディな雰囲気の外壁を一部に取り入れるなどの工夫がされるようになりました。このような工夫が外壁で行われるようになったのも、周辺の街並との調和を崩さないようにしながら、一部で個性的な外壁を見せようという願いを実現してきたからです。

外壁は、近隣の眺めに大きな影響を与え、地域のシンボルともなるものです。分譲住宅地では同じような外壁の家屋が並んで、どれが自分の家なのか、見分けがつかないという状況が生まれることもあるようです。しかし、全体としては、地域全体の基本色や柄に外壁を揃えるにしても、一部分に個性的な外壁の素材を導入することで、違いを見せることは可能です。それぞれの個性はしっかりと主張しながら、街並み全体としては美しい調和を見せるように、様々なアレンジをしてみせることができます。

外壁のトレンドとして、植栽を外壁とうまく組み合わせて、外壁に直射日光が当たらないようにして、冷房の効率をよくするという工夫もできます。外壁に明るい色調のものを使い、木製のフェンスやレンガ調の敷石、植栽などを組み合わせて、上手に使うようにしたいものです。外壁だけが剥き出しになる景観にはならないことを考慮して外壁を選ぶべきです。

外壁を窓ヘチマやゴーヤ、アサガオなどの緑のカーテンで覆うというのも、季節感を醸し出し、外壁と周辺環境の調和を促すものとなるでしょう。これは、外壁の温度を低く抑えるだけでなく、外壁に蓄えられた熱が周囲に輻射熱として発散することを避けるものです。外壁のまわりに植物があると、雨上がりの涼しさをもたらすことができるだけでなく、外壁を風雨から守る役割を果たします。ただし、蔦や葡萄などのツルが枯れてきた時には、定期的に外壁から除去するなど、メンテナンスも大切です。